株式会社スマレジは、店舗運営者の皆さまのより良いお店づくりの実現や業務の効率化に寄与したいという想いのもと、IoTやAIから未来の店舗運営について考える『誰でもわかるIoT〜未来のお店はどうなる?〜』や、スマレジのユーザー会である「#スマレジ会」、スマレジのより便利な利用方法をレクチャーする勉強会といった取り組みを行っています。

このたび、さまざまなご縁に恵まれ、このような取り組みの一環として、店舗運営を切り口に南海電鉄沿線の街づくりや地域活性を考えるイベントをWeWorkなんばスカイオで開催いたしました!今回はそのレポート(前編)をお届けします。
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「地域密着!街づくりを考える会」
スマレジの本社は南大阪の玄関口であるなんばにもほど近い大阪・本町にあり、代表の山本をはじめ経営陣には岸和田市など南大阪出身の者が複数名おります。イベントでは、南海沿線の今後の都市開発計画や、地域に根ざした店舗運営のストーリー、南大阪エリアのインバウンド事情といったテーマを取り上げ、南海沿線に縁のある店舗運営者や事業者の皆さんと一緒に、地域活性化について考えてゆきました。
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南海沿線エリアを世界で一番住みやすい街へ
まずは、南海不動産株式会社、加藤さんが南海沿線エリアのこれからについてお話してくださいました。南海電鉄グループは1884年からかれこれ130年に渡って、沿線エリアの街づくりを担ってきた、まさに南大阪エリアのパイオニア的な存在です。
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南海電鉄が掲げるこれからの都市計画の要となるのが「グレーターなんば」構想。今回このイベントが開催されたなんばスカイオを中心とするエリアを、特長によって6つに分割し、街に動きと人の流れを作っていく取り組みです。具体的には、御堂筋の南端交差点の中洲でBBQが楽しめる「JUNGLE Namba」、南海沿線エリアの一次産業をPRしその魅力を伝えるグルメ屋台イベント「星空スタンド」、そしてなんばの丸井と高島屋の間にある空間を駅前広場に変える取り組みなどがあります。実は、道頓堀川の維持管理を南海電鉄さんが行っているって知っていましたか!?おなじみの「大阪の風景」は、南海電鉄さんの力なくしては存在しないんですね。

今後の動きとしては、和歌山エリアにおけるターミナルビルの開発なども控えているようです。南海沿線エリアを世界で一番住みやすい街にすべく、様々な取り組みをしている南海電鉄グループさんですが、実は今月末にもおもしろいイベントが控えていますよ。その名も『南海沿線アトツギソン』!
こちらは、「家業のリソース」と「アトツギが興味のあること」をかけ合わせて、新しい事業を生み出すイベント。「家業」×「アトツギ」に、さらに南海電鉄のリソースも加えてイノベーティブな新規事業を生み出そうという試みです。是非こちらをご覧ください。

南海沿線アトツギソン

南大阪の街と共に育つチーズケーキ専門店
続いて、スマレジのユーザーでもある株式会社Seed代表の南さんによる「南海沿線店舗運営物語」です。Seedさんは、大切な人に贈りたくなるチーズケーキをコンセプトに掲げる、創業17年を迎えるチーズケーキ専門店&カフェです。
今では南大阪エリアに5店舗を展開するSeedさんのはじまりは、岸和田にある結婚式場の裏で姉妹で立ち上げたカフェ。地域の人々のさまざまな要望に応えつつ、試行錯誤を重ねながら現在のお店の姿になったそのストーリーを語ってくださいました。
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カフェをオープンした頃は、結婚式場の裏通りということもありなかなか思うように集客ができなかったそうですが、場所柄、結婚式二次会の要望が舞い込むように。そこで、二次会会場としての営業をスタートしたことがお店の転機となったようです。「街の人のライフイベントに関わる場所」になったことで、エリアの人の流れが変わり、お店のファンが増えていったんですね。
しばらくは家族経営で手探りでお店を運営していましたが、2店舗目を開店したことをきっかけに経営やお店づくりについて勉強を始めて、ここまで事業を育てていらっしゃいました。具体的には下記のようなことに取り組んできたそうです。

・ペルソナ『シーちゃん』!
2人の女の子のお母さんである、シーちゃんがペルソナ。シーちゃんにSeedを大好きと言ってもらうにはどうしたら良いかを考えて、商品づくりやお店づくりをしている。

・商品開発において大切にしていること
安心の素材をつかった、食べておいしい、見てかわいい、食べてみたいと思わせる「ワクワクするお菓子」が信条。

・こだわりの素材と、地域とのつながり
無農薬の米粉や喜界島の粗糖をつかった、身体にやさしいお菓子。また、大阪の玉子を使ったり、地元の余剰農産物を工夫して使用するなど、エリアのエコシステムも考えている。

・スタッフを大切に、女性も働きやすく
Seedで働く人は、地元の人たち。家族感謝デーなども実施して、地元のスタッフを中心に、家族ぐるみで応援してもらえるお店を目指している。女性スタッフが働きやすい環境づくりにも取り組んでいる。


まさに、お店づくりが街づくりにつながってゆくロールモデルのようなお話で、お店づくりと地域活性について考えるヒントがたくさんあったのではないでしょうか。

加藤さん、南さん、ありがとうございました。続いてスマレジ社が独自に調査した南大阪エリアのインバウンド事情についてお話を差し上げたのですが、こちらは後編でお届けいたします!